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【882】【2008日本プロ野球戦力分析】
 ごんたろう  - 2008/06/13(金) 00:38:18 -

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   今季の【プロ野球開幕前順位予想・タイトル予想】のオファーには、多大なる時間と労力を消費する為、現在の私の気力・体力ではとても応えられそうになく、今回はご辞退申し上げましたが、それでも何か書けという事でしたら、ささやかですが「戦力分析」をしてみましたので御参考までに御査収下さい。(2008.03.15 ごんざぶろう)

【中日】 =際立つ総合力の高さ、不安は中継ぎ投手陣=
球団初の2年連続日本一、そして2年振りのペナント奪回に向け、今季も安定した戦いが期待できる。
川上・朝倉・中田の3本柱は順調な仕上がりを見せ、3年目の吉見も成長。ベテランの山本昌にチェンらが激しいローテーション争いを繰り広げるなど先発陣は更に厚みを増した。
唯、中継ぎ陣は西武に移籍した岡本の穴が埋まらず、抑えの岩瀬への繋ぎ役が平井1人では心許無い。鈴木や新人の山内など候補はいるが、調子を見極めた起用になる。
攻撃陣は福留が抜けたが、西武から和田が加入し、大きなマイナス要因は見当たらない。荒木・井端の1・2番コンビも健在で来日2年目の李炳圭に中村紀も好調だ。新外国人のデラロサも戦力として目処が立った。森野が左手の負傷で開幕が微妙だが3年目の平田、英智らでカバーする。
不安のある中継ぎ投手陣以外は、昨年に引き続き高いチーム力を誇る優勝候補と言える。

先発ローテ:@川上A朝倉B小笠原C吉見D中田E山本昌(山井)
中継ぎ:平井・チェン  抑え:岩瀬
2007 ⇒ 2008予測
ディフェンス=C ⇒ C (−岡本 +吉見+チェン)
オフェンス=B ⇒ B (−福留 +和田+デラロサ)
総合力=A ⇒ A (可能順位:1〜2位)

【讀賣】 =大型戦力で独走も可能だが、脆さも同居=
大型補強で戦力は更に充実。6年ぶりの日本一へ向け、もはや言い訳のできない陣容となった。
攻撃面ではラミレスが加わり、李承火華と4番を争う。外野の守備にはやや不安が残るが、下位でも長打を狙える打線の破壊力はそれを補って余りある。
先発ローテーションには、昨年32セーブの上原が復帰するほか、移籍のグライシンガー・内海・高橋尚ら2ケタ勝利が見込める顔触れが揃う。抑えのクルーンの前には豊田・藤田・西村健らが控え、救援陣も万全の布陣と言える。数少ない懸念は、小笠原と二岡が手術の影響でまだオープン戦の出場がないことと、阿部の負傷くらい。だが、3人とも開幕には間に合う見込みで、大きな不安要素にはなりそうもない。
唯、機動力・守備力の高い緻密な野球をするチームに意外な脆さを見せる可能性も否定できず、優勝候補大本命とは断言し難い。

先発ローテ:@上原A高橋尚B内海CグライシンガーD金刃E木佐貫(野間口)
中継ぎ:山口・西村健・藤田・豊田  抑え:クルーン
2007 ⇒ 2008予測
ディフェンス=C ⇒ B (+グライシンガー+クルーン+藤田)
オフェンス=特A ⇒ 特A (+ラミレス)
総合力=A ⇒ A (可能順位:1〜4位)

【阪神】 =投打ともに戦力充実、弱点は高齢化=
昨年は12球団最低のチーム打率、先発投手陣には規定投球回到達者が不在。藤川・久保田・ウィリアムスのリリーフ陣頼みだったが、今季は戦力のバランスに改善の兆しが見える。
先ず、先発候補が増えた。昨季は故障に泣いた安藤、福原が順調。下柳、来日2年目のボーグルソンに日本ハムから移籍の金村暁、新外国人アッチソンが加わった。昨年の新人王・上園も健在。他球団の様な絶対的エースが見当たらないのが難点だが、質・量共に充実した。
打線も広島から新井がフリーエージェントで移籍し、過去2年間不振の今岡が刺激を受けて復活気配。昨オフに右肩手術の林威助は出遅れるが、左膝手術の大黒柱・金本は開幕に照準を定める。中軸の破壊力はアップする筈。唯、捕手の矢野ら主力の高齢化が目立つ。中盤以降若手の台頭がないと、息切れの危険性もある。
投打ともに一回りパワーアップ、実りの秋も充分に期待できる。

先発ローテ:@安藤A岩田B福原CアッチソンD下柳E杉山(ボーグルソン・上園・金村)
救援:渡辺亮・ウィリアムス・久保田  抑え:藤川
2007 ⇒ 2008予測
ディフェンス=C ⇒ B (+アッチソン+金村暁+安藤+福原+岩田)
オフェンス=E ⇒ C (−濱中 +新井+平野+今岡)
総合力=B ⇒ A (可能順位:1〜3位)

【横浜】 =打力充実も救援投手の不在が投手陣全体を疲弊させる=
先発投手の数は揃った。エース三浦、昨年チーム最多勝(12勝)の寺原は切磋琢磨で相乗効果。新外国人のウッド、土肥も順調にきている。唯、左肘を手術したばかりの工藤、安定感に欠ける2年目右腕の高崎が1年を通してローテーションを守れるか不安が残る。救援陣に左腕が不足していることも気掛かり。クルーンの抜けた抑え役は、左のマットホワイトと右のヒューズを状況によって使い分けるだろうが、不安は解消できていない。
打線の顔触れは昨年と粗同じで、ベテラン中心。本塁打王の村田を中心とした中軸は破壊力があり、下位まで切れ目がなく、単打でつなぐ攻撃にも期待が持てる。右肩手術の影響で出遅れていた正捕手の相川も、開幕に間に合う見通しだ。
現時点で救援投手不在であり、昨年は東京ヤクルト・広島東洋の自滅にも似た戦い方に助けられた順位(4位)でもあり、この2球団が本来のポテンシャルを発揮してくるなら、昨年の順位を守る事は覚束無い。

先発ローテ:@三浦A寺原BウッドC高崎D工藤E土肥
中継ぎ:不在  抑え:不在
2007 ⇒ 2008予測
ディフェンス=E ⇒ F (−クルーン +ウッド)
オフェンス=C ⇒ C
総合力=C ⇒ D (可能順位:4〜6位)

【広島東洋】 =埋まらない黒田・新井の穴=
エースと4番、投打の軸が抜けた今季は機動力を前面に押し出す。阪神から加入した赤松、オープン戦好調の7年目天谷の俊足コンビが1・2番を務める。3番に梵が入ると、上位から足を絡めた攻撃が可能になる。天谷が守る左翼には、前田智や喜田・緒方ら強打者が控え、チーム状況や対戦相手に応じて打線の組み替えもできる。栗原も復調気配だ。
不安なのは先発投手陣。新外国人の右腕ルイスをはじめ、大竹や長谷川、高橋・青木高の両左腕と頭数は一応揃うが、LAへ移籍した黒田の様な支柱はいない。2年目の前田健ら若手の台頭も待たれる。
中継ぎ陣は左右のバランスがとれており、昨季安定感を欠いた抑えの永川の復調具合がポイント。状態によっては新加入のコズロースキーがストッパーに回る可能性もある。
昨年より大きく戦力ダウン、ブラウンの采配もそれを打開できるものではなく、上位浮上は難しいか。

先発ローテ:@大竹AルイスB長谷川C高橋D宮崎E青木高
中継ぎ:横山 救援:永川
2007 ⇒ 2008予測
ディフェンス=F ⇒ F (−黒田 +ルイス)
オフェンス=C ⇒ D (−新井 +赤松)
総合力=F ⇒ F (可能順位:4〜6位)

【東京ヤクルト】 =投打の主軸が抜け乍らも、機動力・守備力・采配力は上昇=
昨季の勝ち星上位3本柱(計32勝)が抜けた先発投手の穴が埋まったとは言い難い。
実績のある石川・館山と昨年の韓国リーグ最多勝投手リオスの加入で3人は固まったが、4番手以降が確定できていない。
慶大時代に東京六大学リーグ通算30勝を挙げた大学生・社会人ドラフト1巡目の加藤は、好不調の波が大きい。春季キャンプで星野日本代表監督から成長を認められた村中、2年目の増渕らも首脳陣の信頼を得るまでに至っていない。注目の新人、由規(仙台育英高)は、プロの水に慣れるまでにもう少し時間がかかりそうだ。唯、中継ぎに押本を補強できたのは収穫だろう。
ラミレスがいなくなった打線は昨年の首位打者・青木が中心。今季は3番を打って攻撃の要になりそうだが青木はそもそも1番タイプ、青木を1番に据え置き腹を括って新たな3番を育てたい。私個人的には地元岩手の専大北上高出身:畠山のパンチ力に期待している。足の速い飯原、田中らの出塁率が高まれば、高田監督の掲げる機動力野球が見えてくる。
広島東洋と同様にエースと4番を失ったが、日本ハム監督時代、若手投手陣の育成(西崎・松浦=最多勝、河野=最優秀防御率)に手腕を発揮し前年度最下位のチームを5位→3位→3位と引き上げた高田監督の手腕と繋ぎの機動力野球、そして若い投手陣の勢い次第では思いがけない旋風も期待できる。

先発ローテ:@石川A村中BリオスC増渕D館山E加藤
中継ぎ:押本・松岡  抑え:林
2007 ⇒ 2008予測
ディフェンス=E ⇒ F (−グライシンガー−石井一−藤井 +リオス+加藤+林+押本)
オフェンス=B ⇒ C (−ラミレス +川島+福地)
総合力=F ⇒ E (+高田監督 可能順位:3〜5位)

【セントラル総括】 ( )=総合力評価
安定して上位を確保するのは中日(A)、投打守走采配共に隙が無い。大型エンジンの爆発力にものを言わせて独走するとすれば讀賣(A)、但し脆さも同居する。投打共にグレードアップした阪神(A)も優勝候補の一角。3強の一角を崩す台風の目となる可能性を秘めるのは高田野球の東京ヤクルト(E)。横浜(D)・広島東洋(F)は怪我人のより多く出た方が最下位に沈む。

順位@ABCDE
中日←→
讀賣←−−→
阪神←−→
横浜   ←−→
広島   ←−→
ヤク  ←−→

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【882】【2008日本プロ野球戦力分析】 ごんたろう 2008/06/13(金) 00:38:18
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